愛犬と一緒に寝ていたら早朝に突然、『ゲボッ!ゲボッ!』と聞こえてきたので飛び起きて愛犬の様子を見に行ったら嘔吐してた!という経験はありませんか?うちは何度も経験していますが、その度に『調子が悪いの!?』と慌ててしまいます。犬の構造上(四足歩行)人よりも吐きやすい言われております。とは言え、嘔吐というのは非日常的であり大事件と考えてあげることが大切な愛犬を守るために重要なことですね。また、タイトルように早朝に限ったことではなく愛犬の行動を監視できない就寝中や日中の不在時に調子を崩す場合が多いので、この記事を読んでいただくことで必要以上に慌てることなく、落ち着いて対処していただければ嬉しいです。
空腹嘔吐症候群(空腹時の嘔吐)
症状
長時間、胃が空っぽになると胆汁が胃に逆流してしまい黄色い液体を吐いてしまうことがあります。これは『胆汁嘔吐症候群』とも呼ばれ、黄色い液体の正体は胆汁です。明け方や夕方などの食事の時間が空いてしまうときに起きやすい症状です。
予防策
明け方に吐いてしまう場合には寝る前に軽めのご飯を食べさすなどして、胃が空っぽにならないようにしてあげましょう。黄色い液体を吐く症状が続かないようであれば、食事の回数や時間帯の調整で様子を見ても良いと思います。吐く頻度や量が増えたらすぐに病院に行きましょう。
水の飲みすぎ
症状
水を勢いよくたくさん飲んでしまうことで透明な液体や泡などを吐くことがあります。夏場の散歩の後や寝起きなど水を大量に飲み胃が刺激されると、水をそのまま吐き出したり、胃液や唾液を泡状で吐くことがあります。また、水の飲み過ぎに限らず、空腹のときに胃液を吐く場合があります。その他、車酔いや極度の緊張や興奮状態にも透明な液体や泡などを吐くことが見られます。
処置
水の急激な飲み過ぎや空腹、車酔いなど原因が分かっていれば経過観察で良いと思います。原因が分からないときは、吐く少し前の様子を思い出して、獣医師さんに一度相談しましょう。
消化不良や胃の不調
症状
フードの原型をとどめいているような茶色のドロドロしたものを吐いた場合、食べたフードがうまく消化されなかった可能性があります。食欲があり元気な様子で、その後に繰り返し吐かないのであれば、一旦は経過観察としましょう。ただ、フードの感じがなく、さらさらとしているにも関わらず茶色い場合は、その茶色は古い血液の可能性があります。
処置
フード(におい含む)を含んだドロドロした茶色のものを吐いてその後繰り返さないのであれば、経過観察をすると同時に、『何か合わないおやつを与えてしまった?』『量がいつもと違った?』『不規則な時間にごはんやおやつをあげてしまった?』などを考えてみましょう。さらさらとしているにも関わらず茶色の液体を吐いた場合は胃腸炎や胃潰瘍など胃腸からの血液が酸化して茶色くなっていないかを疑いすぐに病院に行きましょう。その場合、現物があった方が獣医師さんも的確な診察が行えますので現物を採取し持参することを忘れないようにしましょう。
誤飲
症状~毛玉を吐く~
換毛期など抜けた被毛を飲み込んでしまい、それを吐き出す場合があります。被毛は消化されないので便として排泄されるか吐き出すかのいずれかの方法で体外に出されます。
予防策
換毛期は特にこまめに掃除機をかけて被毛やほこりが落ちていない状態を保つようにしましょう。また、定期的なブラッシングをすることで自然と抜け落ちる被毛を減少させましょう。
症状~有害なものを吐く~
おもちゃなどの小物やフード、おやつ以外のものが混入していると要注意です。まず、おもちゃなどの異物など体の中に残っていると腸閉塞などの危険があります。また、フードやおやつ以外のものでわんちゃんにとって有害な食べ物(ぶどう、チョコレート)などが混入している場合、中毒症状から嘔吐を繰り返している可能性があります。
対策
場合によっては命を落としてしまう可能性がありますので、様子見はせずにすぐに病院へ連れて行ってあげましょう。
まとめ
愛犬が吐く理由について吐いたものから考えました。整理すると以下となります。

愛犬が日中に吐くようなことがあれば、調子が悪いのかな?病院へ受診しようかな?と冷静に考えれますが、早朝など前日の夜の行動がリセット出来ているようで出来ていない場合の嘔吐は本当にびっくりし慌てます。まずは吐いたものから落ち着いて判断できるようになれば幸いです。
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